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Q:造影MRI検査を複数回実施する場合の投与間隔やその他の注意点について教えてください。
A.
ESUR Contrast Media Safety Committee guidelines1)においては、ガドリニウム造影剤は経腎的に排泄される為、血中からの消失半減期を考慮した安全な投与間隔として、腎機能別に以下のような投与間隔を記述していますので、造影検査を再び行う場合には、その必要性・緊急性と造影剤消失までの時間を考慮の上、可能な限り十分な間隔を明けることが推奨されています。
●腎機能が正常に低下している患者(eGFR >60ml/min/1.73m2)では、ガドリニウム造影剤投与を伴うMRIの間隔として、望ましくは12時間 /少なくと も 4時間
●中等度腎機能低下の患者(eGFR 30~60ml/min/1.73m2)では、ガドリニウム造影剤投与を伴うMRIの間隔として、望ましくは48時間/少なくと も16時間
●腎機能が著しく低下した患者(eGFR < 30ml/min/1.73m2)では、ガドリニウム造影剤投与を伴うMRIの間隔として、望ましくは7日間/少なくと も2.5日間
また、本邦でも「腎障害患者におけるガドリニウム造影剤使用に関するガイドライン」第 3 版(2024 年 5 月 20 日改訂)2)において、腎性全身性線維症(Nephrogenic Systemic Fibrosis; NSF)のリスクが考慮されており以下の様な記述がされています。
可能な限りガドリニウム造影剤の投与を避け、他の検査法で代替することが望ましい病態として以下のものがある。
1)長期透析が行われている終末期腎障害
2)非透析例で eGFR が 30ml/min/1.73m2未満の慢性腎不全
3)急性腎不全
他の検査法で代替困難な場合は、NSF のリスクを考慮し、ガドリニウム造影剤の適正使用量を守る、繰り返し使用する必要がある場合は可能な限り間隔を空ける※など、十分に注意して投与する。
※ESUR のガイドラインでは 7 日以上の間隔を空けることが理想的であるとしている
[参考文献]
1)van der Molen AJ,et al. Waiting times between examinations with intravascularly administered contrast media: a review of contrast media pharmacokinetics and updated ESUR Contrast Media Safety Committee guidelines. Eur Radiol. 2024 Apr;34(4):2512-2523.
2)腎障害患者におけるガドリニウム造影剤使用に関するガイドライン (第 3 版: 2024 年 5 月 20 日改訂) https://www.radiology.jp/content/files/gbcansf-gdl_202405.pdf
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