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オムニパーク®
Omnipaque

イオヘキソール

製品情報

 承認/薬価基準収蔵情報・コード一覧 

 

製品名添付文書
インタビュー
フォーム
相互作用配合変化表製剤写真
ダウンロード用
オムニパーク300注20mL
(尿路・血管用)
オムニパーク300注50mL
(尿路・血管用)
オムニパーク300注100mL
(尿路・血管用)
オムニパーク350注20mL
(尿路・血管用)
オムニパーク350注50mL
(尿路・血管用)
オムニパーク350注100mL
(血管用)
オムニパーク240注10mL
(脳槽・脊髄用)
オムニパーク300注10mL
(脊髄用)
オムニパーク240注シリンジ100mL
(尿路・血管・CT用)
オムニパーク300注シリンジ50mL
(尿路・CT用)
オムニパーク300注シリンジ80mL
(尿路・血管・CT用)
オムニパーク300注シリンジ100mL
(尿路・血管・CT用)
オムニパーク300注シリンジ110mL
(CT用)
オムニパーク300注シリンジ125mL
(CT用)
オムニパーク300注シリンジ150mL
(CT用)
オムニパーク350注シリンジ45mL
(血管・CT用)
オムニパーク350注シリンジ70mL
(血管・CT用)
オムニパーク350注シリンジ100mL
(血管・CT用)

 

よくある質問:製品関連
Q1 オムニパークの特徴について教えてください(ICタグ含む)。

A.

特徴は以下のとおりです。  
1. オムニパークは優れた造影効果を有する非イオン性低浸透圧造影剤で、欧米をはじめ世界100ヵ国以上で承認されています。
2. 尿路・血管系及び脳槽・脊髄系の全領域をカバーし、さらに小児領域(血管心臓撮影)を含めた幅広い適応を有します。
3. 低濃度から高濃度まで、使用目的にあわせた各種濃度がそろっています。
4. オムニパーク300注及びオムニパーク300注シリンジは、高速ラセンコンピューター断層撮影で腹部の撮影を行う場合は、150mLまで投与可能です。
5. オムニパークの製剤にはシリンジ、バイアルがあり、使用領域にあわせた剤形、容量がそろっています。
6. シリンジ製剤は、イオヘキソール注射液をあらかじめ注射筒に充填しており、注射筒への移し替えが不要で、衛生面、使用性面で優れた製剤です。
7. 造影剤では国内初のICタグ付シリンジ製剤です。
  ICタグ適応CT用自動注入器で使用すると、
・ 使用済み製剤、使用期限切れ製剤の再使用が防止できます。
・ オートリターン制限により誤注入が防止できます。
・ 最高注入圧が自動的に設定され注入時のトラブルが防止できます。
8. 副作用発現率は下記の通りです。(2018年2月現在)
  [尿路・血管・CT用]
承認前の調査(効能追加・バイアル製剤及びびシリンジ製剤の調査を含む)における副作用は4.0%(104/2,631例)に認められました。主な副作用は、発疹0.8%(21件)、そう痒感0.5%(12件)、発赤0.4%(11件)、蕁麻疹0.3%(8件)等の皮膚症状、嘔気0.7%(19件)、悪心0.6%(15件)、嘔吐0.3%(9件)等の消化器症状、頭痛0.4%(11件)等の中枢・末梢神経症状でした。
承認後の使用成績調査における副作用は2.2%(417/18,657 例)に認められました。主な副作用は、発疹0.3%(60件)、蕁麻疹0.2%(32件)、そう痒感0.2%(30件)等の皮膚症状、悪心0.5%(90件)、嘔吐0.2%(34件)等の消化器症状、血圧低下0.2%(28件、ショック2件、アナフィラキシーショック1件を含む)、熱感0.6%(118件)でした。
重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、腎不全、痙攣発作、肺水腫、肝機能障害、黄疸、心室細動、冠動脈攣縮、皮膚障害、血小板減少、意識障害、失神、麻痺が報告されています。
  [脳槽・脊髄用]
承認前の調査における副作用は21.8%(59/271例)に認められました。主な副作用は、頭痛16.6%(45件)、発熱6.2%(17件)、悪心4.1%(11件)、嘔吐1.1%(3件)でした。
承認後の使用成績調査(6年間)における副作用は4.5%(71/1,588例)に認められました。主な副作用は、頭痛3.5%(55件)、悪心0.8%(12件)、嘔吐0.3%(5件)でした。
重大な副作用として、ショック、痙攣発作、アナフィラキシー、麻痺、髄膜炎が報告されています。
よくある質問:治療関連

Q1 オムニパークの脳槽・脊髄用と同じ濃度のオムニパーク尿路・血管用製剤を脳槽・脊髄造影に使用してもよいでしょうか?
 

A.

このような使用は厳に避けて下さい。適応を持たない造影剤を使用して脳槽・脊髄造影(髄腔内投与)を行い発生した致死的医療事故等1)をも踏まえて、オムニパーク(脳槽・脊髄用)は尿路血管用とは別製品としています。たとえ同じ濃度であっても尿路血管用の薬液の一部を使用して脳槽・脊髄造影を行うことは適応外使用であることに加えて、適正使用・安全性管理体制の面でも多くの問題があります。

オムニパーク(尿路・血管・CT用)添付文書(抜粋)
1. 警告
1.2 本剤は尿路・血管・CT用造影剤であり、特に高濃度製剤(350mgI/mL:350注製剤)については、脳・脊髄腔内に投与すると重篤な副作用が発現するおそれがあるので、脳槽・脊髄造影には使用しないこと。


14. 適用上の注意
14.2 薬剤投与時の注意
〈効能共通〉
14.2.1 尿路、CT又は血管用の製剤を脳槽あるいは脊髄撮影に使用しないこと。本剤は製剤により効能・効果、また撮影の種類により用法・用量が異なるので注意すること。

[参考文献]
1) 喜田 裕也ほか : 日本医療マネジメント学会雑誌 18(1):2-7(2017)

よくある質問:安全関連

Q1 オムニパークを用いたCT検査と造影MRI検査を同日に行うことには問題ありませんか?
 

A.

オムニパークなどのヨード造影剤(X線造影剤)がMRI画像の、ガドリニウム造影剤(MRI造影剤)がX線画像の信号に対して、それぞれ影響を及ぼすことが知られています。また、先行する検査で用いた造影剤による腎臓等の生体への影響が残存し、次回の造影検査において副作用が増加/増強する潜在的な危険性があります。従って、両造影検査を同日に行うことは可能な限り避けることが望ましいと考えられます。
ヨード造影剤を用いた造影CT(またはX線血管造影)とガドリニウム造影剤を用いたMRIを待機的状況下においてやむを得ず同日に行う場合には、ヨード造影剤がMRI画像に及ぼす影響の方が持続的で大きいため、MRI検査を先に行うことが望ましいとされています(ただしCT検査の対象が尿路系である場合にはCTを先に行う)1)
オムニパークは経腎的に尿中排泄されるため、患者腎機能を考慮して先行する造影剤が経腎的に排泄されるのに十分な投与間隔を空けて次の検査を実施することが推奨されています1)

[参考文献]
1) van der Molen AJ et al. : Eur Radiol. 34(4):2512-2523(2024)

Q2 オムニパークによる検査前の飲食制限について教えてください。
 

A.

一般に、造影検査前の絶飲食時間が長いほど悪心・嘔吐の発現頻度が高くなる傾向があることが報告されており1)、これは脱水の影響が関与していると考えられています。従って造影検査前には極端な水分制限は避けて下さい。また、造影検査前の絶食指示を廃止しても(飲食を可能としても)、悪心・嘔吐等の消化器系副作用が増加することはないことが示されており2)3)、一部の患者・検査※を除いて、全例一律に絶(飲)食指示を行う必要は必ずしもないとされています。

※造影検査前の絶(飲)食に関して考慮すべきと考えられる患者・検査
・ 胆嚢の評価を行う場合:胆嚢を拡張させておく必要がある2)
・ 腸管の評価(CT大腸撮影や小腸撮影):腸管洗浄と空腹は病変検出のために重要2)
・ 鎮静を行う患者:気道の反射が抑制されるため誤嚥の危険性が生じる2)
・ 食物残渣や腸内ガスが読影の妨げとなる場合(静脈性尿路撮影等)
・ 脳槽・脊髄造影検査を行う患者:腰椎・頸椎穿刺自体や、髄液採取に伴う髄液圧変動、造影剤の頭蓋内流入などにより頭痛や嘔吐が発生することがある

オムニパーク(尿路・血管・CT用)添付文書(抜粋)
14. 適用上の注意
14.1 薬剤投与前の注意
〈効能共通〉
14.1.2 投与前に極端な水分制限はしないこと。
〈静脈性尿路撮影〉
14.1.3 検査前に腸内ガスを排除し、検査終了まで絶食すること。

オムニパーク(脳槽・脊髄用)添付文書(抜粋)
14. 適用上の注意
14.1 薬剤投与前の注意
14.1.1 投与前に体温まで温めること。
14.1.2 嘔吐をできるだけ回避するため患者を空腹状態にしておくこと。ただし水分制限はしないこと。

[参考文献]
1) 大脇和彦ほか:日本医学放射線学会雑誌 54(6): 476-479(1994)
2) Choi H et al. : Korean J Radiol. 24(10):996-1005(2023)
3) Tsushima Y et al. : Insights Imaging. 11(1):113(2020)

Q3 オムニパークを用いた造影検査の直後に臨床検査(採血・採尿)をすることに問題はありますか?
 

A.

オムニパークなどのヨード造影剤(X線造影剤)を血管内投与後には血液成分の希釈などにより各種臨床検査値に影響を受けることが報告されていますので、臨床検査のための採血・採尿は造影剤投与前に行うことが原則です1)2)
また、オムニパークは経腎的に尿中排泄されるため、本剤投与後の場合には患者腎機能を考慮して先行する造影剤が経腎的に排泄されるのに十分な投与間隔を空けて臨床検査(採血・採尿)をすることが推奨されています2)

[参考文献]
1) 熊倉 久夫:検査と技術 44(2):160-161(2016)
2) van der Molen AJ et al. : Clin Chem Lab Med. 62(4):608-614(2023)

Q4 オムニパークの血管外漏出時の対処法について教えてください。
 

A.

オムニパークを含むX線造影剤の血管外漏出に対する特異的な対処法は確立されていませんが、患肢の挙上、冷罨法(アイスパック)、注意深い経過観察などが一次処置として行われます1)2)。腫脹や疼痛が継続する場合には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使用されることもあります。
多くのケースでこのような保存的一次処置で軽快しますが、まれにコンパートメント症候群*等の重篤な症状が生じることがありますので、局所の所見を注意深く観察し、症状に応じて皮膚科医、形成外科医へ相談を行うことが望ましいと考えられます1)2)

*コンパートメント症候群:筋膜等で区画された間隙に漏れた場合、その間隙の内圧が上昇し、神経や筋肉等の障害(著明な腫脹、疼痛、動脈拍動の減少ないし消失、四肢蒼白、知覚異常・運動障害等)が生じる症候群。

[参考文献]
1) 対馬 義人:臨床画像 39(8): 974-977 (2023)
2) Roditi G et al. : Eur Radiol. 32(5):3056-3066(2022)

Q5 ビグアナイド系糖尿病用薬服用中の患者さんにオムニパークを投与する場合の注意点を教えてください。
 

A.

オムニパークを含むヨード造影剤投与後に一過性に腎機能が低下した場合、ビグアナイド系糖尿病薬の腎排泄が減少し、乳酸の血中濃度が上昇することで,乳酸アシドーシスを起こす危険性があると考えられています。そのため、緊急検査時を除きビグアナイド系糖尿病薬を一時的に休薬するなど、適切な処置を行うことが推奨されています1)2)。なお、メトホルミン製剤の使用上の注意(重要な基本的注意)では「ヨード造影剤を用いて検査を行う患者においては、本 剤の併用により乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、検査前は本剤の投与を一時的に中止すること(ただし、 緊急に検査を行う必要がある場合を除く)。ヨード造影剤 投与後48時間は本剤の投与を再開しないこと。なお、投与 再開時には、患者の状態に注意すること。」とされています。

オムニパーク添付文書(抜粋)
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
【薬剤名等】ビグアナイド系糖尿病用薬(メトホルミン塩酸塩、ブホルミン塩酸塩等)
臨床症状・措置方法: 乳酸アシドーシスがあらわれることがある。本剤を使用する場合には、ビグアナイド系糖尿病用薬の投与を一時的に中止するなど適切な処置を行うこと。
機序・危険因子: ヨード造影剤の投与後に腎機能低下があらわれた場合、ビグアナイド系糖尿病用薬の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。

[参考文献]
1) 日本腎臓学会・日本医学放射線学会・日本循環器学会共同編集: 腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018 東京医学社 2018; 18-19
2) メトホルミンの適正使用に関するRecommendation (日本糖尿病協会 ビグアナイド薬の適正使用に関する委員会)

よくある質問:特定の背景を有する患者さん

Q1 オムニパークの禁忌「重篤な甲状腺疾患のある患者」の基準はありますか?
 

A.

血清中の甲状腺刺激ホルモン(TSH)や甲状腺ホルモン(T4、T3)の値による明確な基準はありませんが、多くのガイドラインで「顕性甲状腺機能中毒症」に対してヨード造影剤投与は禁忌とされています1)2)。ヨード造影剤には微量の遊離ヨードが含まれ、これらの患者への投与は機能亢進をさらに増強し、甲状腺クリーゼなど重篤な状態に至る恐れがあります3)
潜在性甲状腺機能中毒症(亢進症)、および甲状腺機能低下症は必ずしも禁忌とはされていませんが1)、ヨード造影剤投与により甲状腺機能が変化(亢進または低下)する可能性はありますので、甲状腺機能をチェックするなど慎重な使用をお願い致します。

オムニパーク添付文書(抜粋)
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.1 ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のある患者
2.2 重篤な甲状腺疾患のある患者[ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.14 甲状腺疾患のある患者(重篤な甲状腺疾患のある患者を除く)ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。

[参考文献]
1) Bednarczuk T et al. : Eur Thyroid J. 10(4):269-284(2021)
2) ACR Manual on Contrast Media (American College of Radiology, 2023)
3) 甲状腺クリーゼ診療ガイドライン2017(日本甲状腺学会・日本内分泌学会)

Q2 オムニパークの授乳婦への投与について教えてください。
 

A.

オムニパークは乳汁中に移行することが報告されています(動物実験およびヒト)1)2)
一方で、オムニパークを含むヨード造影剤の投与後24時間以内の母乳への移行は投与量の1%未満、乳児の消化管からの吸収は母乳中の造影剤の1%未満であることなどから、日本医学放射線学会造影剤安全性委員会3)は、その影響は「非常に小さいと考えられ、特段の理由のない限り、造影剤使用後の授乳制限は必要ない」としています。また「主治医が母親に対し、1)造影剤使用による検査の必要性、2)造影剤使用後の授乳及び授乳制限による影響について説明し、よく相談した上で決定することが望まれます」とされています3)


オムニパーク添付文書(抜粋)
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット静脈内投与)で乳汁中に移行したとの報告がある。

[参考文献]
1) 永井栄一ほか: Prog Med 6(S2): 2428-2436(1986)
2) Nielsen ST, et al.: Acta Radiol 28(5): 523-526(1987)
3) 授乳中の女性に対する造影剤投与後の授乳の可否に関する提言 (2019年06月27日 日本医学放射線学会 造影剤安全性委員会)

Q3 オムニパークの妊婦への投与について教えてください。
 

A.

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、診断上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与してください。妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。また、本剤投与の際にはX線照射をともないます。

<参考>
動物におけるデータは、下記の通り報告されています。
● 妊娠前及び妊娠初期投与
ラットに4.0gI/kg までの用量を静脈内投与した場合、雌雄の生殖能力、胎仔及び出生仔への影響は認められませんでした。[オムニパーク インタビューフォームより]
● 器官形成期*投与
ラットに4.0gI/kg までの用量を静脈内投与した場合、母動物の胎仔には薬物に関連した変化は観察されず、この用量では胎仔毒性あるいは催奇形性は認められませんでした。[オムニパーク インタビューフォームより]
また、ウサギに最高(用量)2.5gI/kgまでの用量を静脈内投与した場合でも本剤によると思われる変化は認められませんでした。 [オムニパーク インタビューフォームより]
● 周産期及び授乳期投与
ラットに4.0gI/kgまでの用量を静脈内投与した場合、母動物の死亡率、体重、出産時の所見に投薬による影響はみられませんでした。仔の検査では高用量群の授乳1~4日の仔の生存率は有意に低下しました。しかし、高用量群の授乳4~14日、4~21日の仔の生存率は対照群と同程度でした。授乳1日の投薬群の仔の体重は対照群と同等で、授乳4、14日及び21日の投薬群の仔の体重は対照群と比較して用量と相関して減少する傾向がみられましたが、統計的には有意差はありませんでした。[オムニパーク インタビューフォームより]

*器官形成期とは;催奇形性の絶対感受期、あるいは臨界期とも呼ばれ、催奇形性の点から最も薬物に敏感な時期です。

Q4 オムニパークの腎機能障害患者さんへの投与について教えてください。
 

A.

オムニパークを含むヨード造影剤の投与後に、急性腎障害(AKI)が起こる可能性があります(造影後AKIまたは造影剤起因性AKI)。一般にeGFR<60 mL/min/1.73 m2の慢性腎疾患(CKD)患者でそのリスクが高いとされていますが、糖尿病等の合併有無、患者年齢、造影剤投与量、造影剤投与経路(静脈内・動脈内)などによってもそのリスクは異なるとされています。特にeGFR<30 mL/min/1.73 m2などの重篤な腎機能障害を有する患者さんにおいては、造影検査のリスクとベネフィットを考慮したうえで投与判断を行い、投与する場合には診断能に影響がない範囲で投与量を最少とし、特に高リスクと考えられる場合には造影検査前後に生理食塩液の補液を行うことも推奨されています1)

オムニパーク添付文書(抜粋)
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.2腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎障害(無尿等)のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の主たる排泄経路は腎臓であり、排泄遅延から急性腎障害等、症状が悪化するおそれがある。
9.2.2 腎機能が低下している患者
腎機能が悪化するおそれがある。

[参考文献]
1)日本腎臓学会・日本医学放射線学会・日本循環器学会共同編集: 腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018 東京医学社 2018; 59‐60, 79-81, 94-95

Q5 オムニパークの透析患者さんへの投与について教えてください。
 

A.

オムニパークの主たる排泄経路は腎臓であるため、腎機能が高度低下あるいは途絶している透析患者さんにおいては排泄が遅延します。血液透析(HD:4時間)施行により投与量の平均約80%以上が除去可能とされています1)。一方腹膜透析(PD:16~18時間)によるオムニパークの除去効果は血液透析よりも低く、平均59%であったと報告されています2)
造影剤の高浸透圧による循環血漿量増加を含めた容量負荷の問題がなければ透析患者に造影剤使用は可能であり、一般に造影剤使用後直ちに透析を施行する必要性は必ずしもないとされていますが3)4)、急性腎障害やその他の副作用発現には十分注意をして慎重に使用して下さい。

オムニパーク添付文書(抜粋)
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.2腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎障害(無尿等)のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の主たる排泄経路は腎臓であり、排泄遅延から急性腎障害等、症状が悪化するおそれがある。
9.2.2 腎機能が低下している患者
腎機能が悪化するおそれがある。

[参考文献]
1) 北村 栄作ほか:日本透析療法学会雑誌 23(10): 1123-1130 (1990)
2) Moon SS et al. : Nephron. 70(4):430-437(1995)
3) Younathan CM et al. : AJR 163(4):969-971(1994)
4) 日本腎臓学会・日本医学放射線学会・日本循環器学会共同編集:腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018 東京医学社 2018; 20-21, 122-123

よくある質問:その他

Q1 オムニパークを床にこぼしてしまい、しばらくすると白く固まってしまいました。どのように除去すればよいでしょうか?
 

A.

オムニパークは主成分イオヘキソールが水に溶解した高濃度の水溶液であるため、水分の蒸発により固体のイオヘキソールが析出します。析出した固体のイオヘキソールは水に対する溶解性が高いので水で拭くことで除去することが可能です。またお湯を用いることで溶解度が高まり、より効率的に除去が可能と考えられます。

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