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DXA法における人工股関節ソフトウェアについて
DXA装置においては、腰椎や大腿骨の骨密度を計測する機能に加え様々な用途に即したソフトウェアが用意されています。
今回はその一つである人工股関節ソフトウェアをご紹介いたします。
人工股関節ソフトウェアの概要
DXA法におけるこの人工股関節ソフトウェアは、全人工股関節置換術(Total Hip Arthroplasty:THA)を行った被検者のステム周囲の骨密度を計測し、その領域ごとの骨密度の変化をモニタリングすることを目的としたものです。このアプリケーション(Orthopedic Hip Software)では、グルーエン領域(7つの領域)を使用して、それらの領域での骨密度の変化をモニタリング します(図 1)。
従来、人工股関節の全置換を行う領域では、ステム周囲の大腿骨をレントゲン画像上で7つの領域(zone)に分けて評価するGruen分類1)が使用されていました。このグルーエン領域は人工股関節のステムに沿って内側・外側の骨の変化を経時的に観察することを目的としたものです。置換後、人工関節による骨への力学的ストレスの影響が変化することで、強い力が加わる部分の骨強度は高くなり、逆に力が加わらない部分の骨は萎縮するという、「Wolffの応変則」と言われる原則があります2)。また、大腿骨への力学的ストレスの影響は、近位と遠位、内側・外側ではこの影響は異なってくると考えられるためこのようなグルーエン領域が考案されたようです。
人工股関節ソフトウェアでは、このステム周辺の骨の変化を、DXA法の本来持っている骨密度計測機能を応用し、客観的な骨密度値として提供し、その変化をモニタリングすることができます。
なお、すでにステムが挿入されている症例は通常の骨密度の状態を呈さない可能性があるため、この人工股関節ソフトを用いて通常の骨粗鬆症の診断を行うことは適してはおりません。